老後に年金を受け取りながらFX(外国為替証拠金取引)で利益が出た場合、年金そのものがすぐに「減らされる」ことは基本的にはありません。ただし、いくつか注意すべきポイントがあります。
1. 公的年金の種類による違い
◆ 老齢基礎年金・老齢厚生年金(いわゆる「通常の年金」)
- FXの利益があっても、基本的には年金の支給額に影響しません。
- 年金は原則として、「加入年数」と「所得」に応じて決まっており、老後にもらう段階ではFXの利益が影響するケースは非常に少ないです。
◆ 在職老齢年金(働きながら年金を受け取っている場合)
- 60歳〜64歳で厚生年金に加入しながら年金を受け取っている場合、給与+年金の合計額が一定以上になると年金が一部カットされる制度があります。
- ただしこの「一定以上」の計算に、FXの利益(雑所得)は含まれません。
2. FX利益と確定申告・税金
- FXで年間利益が20万円を超える場合(給与所得者)または48万円を超える場合(年金のみなどの人)は、確定申告が必要です。
- 利益は「申告分離課税」の対象で、税率は約20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税)。
3. 住民税と各種控除への影響
- FXの利益で所得が増えると、住民税が増えたり、医療費の自己負担割合が変わる可能性があります(特に後期高齢者医療制度)。
- また、所得に応じて、介護保険料や国民健康保険料の額も変動することがあります。
簡単にまとめると:
ポイント | 影響 |
---|---|
年金額(通常) | 基本的に変わらない |
年金額(在職老齢年金) | FX利益は影響なし |
税金 | 利益があれば確定申告+税金がかかる |
住民税・健康保険 | 所得増加により増える可能性あり |
働ける内にどれだけ資産を沢山作っておけるかが重要だね。
今出来る事をコツコツと積み上げていこう。
コメント