PCX125のグリップヒーターの「ねちゃねちゃ」問題を解決する最もコストパフォーマンスの良い方法は、熱収縮チューブを使用することです。熱収縮チューブは、耐久性があり、ゴムの劣化を防ぐだけでなく、グリップの握り心地を改善する効果もあります。以下では、熱収縮チューブを使ったグリップヒーターのベタつき対策の詳細な方法を解説します。
1. 熱収縮チューブの利点
熱収縮チューブは、電気配線の保護などに使われる素材ですが、バイクのグリップにも応用可能です。以下の利点があります。
- コストパフォーマンスが高い:他の対策(クリーナーやコーティング剤、グリップ交換)に比べ、安価でありながら、長持ちします。
- 劣化しにくい:紫外線や湿気に強く、長期間使用してもベタつかない。
- 取り付けが簡単:特別な技術を必要とせず、誰でも簡単に装着できます。
- 滑り止め効果:表面が滑りにくいため、握りやすく、ライディング中の快適性が向上します。

2. 必要な道具と材料
熱収縮チューブの取り付けには、いくつかの道具と材料が必要です。
- 熱収縮チューブ(直径35mm〜40mm):グリップにフィットするサイズを選びます。PCX125のグリップに適したサイズはおおよそ35〜40mmの内径で、縮小率が2:1または3:1のものが理想です。
- ヒートガン(またはドライヤー):チューブを収縮させるために使用します。ヒートガンがない場合、強力なドライヤーでも代用可能です。
- カッターナイフ:チューブを必要な長さにカットするために使用します。
- メジャー:チューブの長さを測るために使用します。
3. 取り付け手順
A. グリップの準備
- グリップを清掃する:
- まず、グリップの表面が汚れていたり、ベタついている場合は、エタノールやラバークリーナーを使ってしっかり清掃します。これにより、チューブがしっかりとフィットし、ずれにくくなります。
- 汚れや油分が完全に取れたら、乾いた布で拭き取り、完全に乾燥させます。
- 長さを測る:
- メジャーを使って、グリップの全長を測定し、それに合わせて熱収縮チューブをカットします。余分な部分を少し残してカットするのがポイントです。これにより、グリップ全体をしっかり覆えます。
B. 熱収縮チューブの取り付け
- チューブをグリップに被せる:
- カットした熱収縮チューブをグリップヒーターの上に被せます。このとき、チューブがグリップ全体を覆うようにし、端が少し余る程度に調整します。
- ヒートガンで加熱する:
- ヒートガン(または強力なドライヤー)を使い、チューブを均等に加熱します。熱を加えることで、チューブが縮んでグリップに密着します。チューブが縮む様子を見ながら、全体が均一に縮むようにヒートガンを動かします。
- チューブがグリップにしっかりフィットするまで、熱を加え続けますが、過剰に熱を加えるとチューブが破れる可能性があるので注意しましょう。
- 端を整える:
- チューブが完全に収縮し、グリップに密着したら、余った部分をカッターナイフで丁寧にカットし、グリップに沿うように整えます。
C. 仕上げ
- 冷ます:
- 加熱が終わったら、チューブが冷えるのを待ちます。冷却後、グリップがしっかりとチューブに包まれていることを確認します。
- 最終確認:
- 収縮が均一か、ずれていないかを確認し、問題がなければ作業は完了です。これで、グリップヒーターの「ねちゃねちゃ」問題が解決され、快適なライディングが楽しめます。
4. 長期的なメンテナンス
熱収縮チューブは劣化しにくい素材ですが、定期的に表面の汚れを拭き取り、清潔に保つことで、さらに寿命を延ばすことができます。また、直射日光や雨から保護するために、バイクカバーを使用することをお勧めします。
まとめ
PCX125のグリップヒーターのねちゃねちゃ対策として、熱収縮チューブは最もコストパフォーマンスが高い方法です。取り付けも簡単で、耐久性も抜群。さらに、グリップの握り心地も改善されるため、快適なライディングが可能です。長期間快適に使用するためには、適切なメンテナンスを心がけることが大切です。
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